地方移住は「人生を大きく変える選択」だと、前回の記事でお伝えしました。
観光気分から一転、仕事や地域の慣習といった“現実”が次々と押し寄せる中、覚悟を持って飛び込めば最高の人生が待っている——それは紛れもない事実です。
でも実は、覚悟だけでは足りないものがあります。
それは、家族の理解と、地域との根気強い関係構築です。
移住のリアル:覚悟だけでは乗り越えられない現実
移住を決意する瞬間はワクワクします。環境の変化、新しい暮らしへの期待。
しかし実際に生活が始まると、想像以上に「人間関係」が重要だと気づかされます。
家族の理解なしに、移住は成功しない
「一緒に行こう」と言ってもらうためのプロセス
私の場合、移住を決める前に、何度も妻と話し合いを重ねました。
最初は不安そうだった彼女も、生活のイメージやメリット・デメリットを共有していくうちに、少しずつ心が動いていきました。
私の実家のある長崎か、妻の実家のある静岡のどちらかという選択肢でしたが、次の仕事の探しやすさや両親の子育てのサポートなどを踏まえると自然と妻の実家のある静岡でという話しに落ち着いていきました。
説得ではなく“共有”が大事
ポイントは「説得」ではなく「共有」。
不安も希望も、正直に出し合う対話が、家族の納得を生む鍵です。
移住は自分だけの挑戦ではなく、家族全体のプロジェクトなんですよね。
移住は自分たちで決断したという事実がついてきます。
そのため無理矢理に決めてしまうと万が一失敗したと感じた時あの決断が全ての原因だったとなり、より良い生活を求めて行った事が一変してしまう恐れが出て来てしまいます。
家族全員で決断した結果であれば多少思い通りにならない事があったとしても前向きに立ち向かう事ができ、物事はいい方向に進みやすくなるはずです。
地域に馴染むには、根気強い関係づくりが必要
最初は“よそ者感”があるのは当たり前
移住直後、地域の行事や空気感に馴染めず戸惑いました。
「地元の人は冷たい」と感じたこともありました。
ただ、それは感じているだけで話すキッカケさえあれば自然と和に入って行く事が出来る事が多いです。
地方では様々な行事や地域の催しがあるので参加してみるといいかもしれません。
少しずつ信頼を築いていくコツ
小さな関わりから始めることが大切です。
お祭りの手伝い、子ども会、町内会…。顔を覚えてもらうことで、自然と声をかけてもらえるようになりました。
私の場合は長男が通うサッカーのスポーツ少年団の練習を見ているとき誘われたら町内の父親ソフトボールの大会に参加した事がキッカケでした。
それでも信頼関係は一朝一夕では築けません。
根気強く関わり続ければ、ちゃんと認められ、迎え入れてもらえる日が来ます。
ソフトボールなんて小学校ぶりでしたがやってみたら楽しくて練習なども積極的に参加していたらみるみる上達していき色々なスポーツに誘われるようになりました。
嫌々参加するのではなく、楽しみながら参加できた事がよりよい印象を与えたのだと思います。
結論:人との関係が、移住後の未来を決める
家族、そして地域との関わりが新しい人生の土台
地方移住は、ただの引っ越しではありません。
「誰と、どこで、どう生きるか」を再構築する機会です。
家族の理解と、地域との関係性。この2つを丁寧に育てることが、移住の成功につながると心から感じています。
あなたも今、「移住」を考えているなら、まずはその一歩を。
自分だけでなく、家族の声にも耳を傾けて。
そして、移住後も“地元の人”になる覚悟を持って関わってみてください。
コメント